修繕の種類

修繕について

日ごろ愛着を持って使っている陶磁器が壊れてしまった時は、また使えるよう修繕いたします。無傷に戻す復元ではありませんが、長く側に置きたいと思える器になるよう最善を尽くします。高価な器である必要はありません。
当店で直した箇所は、全て1年間の再修理保証をいたします。

修理方法

金継ぎ(きんつぎ)

概要

漆(うるし)で直し、金や銀の金属粉で覆う昔ながらの修理です。
使用するのは天然材料です。

使用物

主剤:天然漆
添加充填材:砥粉(砥石の微粉末)、刻苧綿(麻繊維)、小麦粉
着色顔料:弁柄(酸化第二鉄)、本金粉、本銀粉

長所

耐熱耐水耐薬品性で、日常使用が可能になります。
金や銀を使用するので、破損箇所を景色として楽しむことができます。

短所

硬化に時間を要するため、修理に時間がかかります。
有色になるので修理跡が目立ちます。
電子レンジやオーブンなど加熱機で使用できなくなります。
経年使用で金や銀は落ちることがあります。(塗り直し可)
※ 漆は硬化を確認してから返却していますが、微量でも漆かぶれを起こしたことのある方は、1ヶ月以上養生することをお勧めします。

※金継ぎの注意点

修理剤は耐水性ですが、長時間、水と接していると接着強度が落ちてきます(水やお湯を入れて飲む程度の時間は大丈夫です)。付け置き洗浄や食器洗浄機での使用は避けていただくようお願いします。
その他、詳細はご依頼品返却時に注意書きを添付していますので、使用前にご一読いただくようお願いいたします。

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